THE MAD CAPSULE MARKET'S / 『GOVERNMENT WALL』(1990)全曲レビュー
1985年に結成されたミクスチャー・ロック・バンドのインディーズ1stシングル。
メンバー:
KYONO (Vo)
紅麗死異剛市 (Ba / Cho)
室姫深 (Gt)
MOTOKATSU (Dr)
後にデジタル・ハードコアを軸としたミクスチャー・ロックで日本やヨーロッパで人気を得るが、彼らの出自はストレートなパンク・ロック。本作は彼らの初のCDリリースで、その初期のサウンドの魅力が詰まった2曲が収録されている。ベスト盤未収録な上、再販も配信もされていないので非常にレアな音源となっているが、中古屋やオークションで出回っていることはあるので、見かけたら絶対買うべき。(自分は運良くたまたま中古CD店の8cmシングルコーナーで確か¥3,000くらいで買えた)
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1. GOVERNMENT WALL ★★★★★
ギターはカッティング、うねるベースがそれぞれ耳に残る。社会風刺な歌詞を尖った声で歌うKYONOの歌声はまだこの段階では後の貫禄や深みは無いが、エネルギーに満ちている。ある意味後期MADに通じるキャッチーさを持った名曲。室姫深のギター・ソロも非常にかっこいい。後に3rdアルバム『SPEAK!!!!』にて再録される。
2. しゃぶりつけ ★★★★★
タイトルのインパクトがすごいパンクチューン。シンプルなフレーズをギターとベースがユニゾンで力強く奏でる。アウトロの紅麗死異剛市の高音コーラスがいい意味で不気味さを出していてかっこいい。1994年頃まではライヴで披露されていた。
総評: ★★★★★
お気に入り曲:全部
文句なしにかっこいいバンドの文句なしにかっこいいシングル。音質や技量などはまだ発展途上だが、この段階ですでに初期〜中期の彼らのサウンドの土台は完成している。表題曲は『SPEAK!!!!』にて再録されているバージョンの方がオススメ(入手のしやすさという意味でも)。
↓一応Amazonに出品されてたので貼ります(高いけど)